お母さん方の中にも、「この子は、よく机に向かって勉強しているようなんですが……。素質がないのでしょうか」と、ため息まじりに相談に来られる人もいます。
ところが、英語という教科は勉強の仕方が間違っていると、あるレベルに達すると必ずといってよいほど伸び悩む典型的な教科なのです。
では、そのような人に質問してみましょう。
Γ英文(教科書など)を声に出して読んでいますか」
そうすると決まって次のような答えが返ってきます。
「読んでません。そんなこと何の役に立つんですか」「心の中で読んだって同じでしょ」
ところが忘れてはならないのは、英語は「言語」であるということです。このことに気がついて、正しい勉強法を行っている人は、成績がどんどん伸びていきます。
では、正しい勉強法とは何かというと、それは「毎日ある程度の長さの英文を音読する」ということです。それも最低l0回は繰り返し、音読することです。
これを「英語を食べる」と表現した予備校の先生がいました。なるほど、「言い得て妙」です。
英語力のなかなかつかない人は、英語を食べていないのです。文法を完璧に覚えただけでは(それすらもしない人は論外ですが……)、英語の成績は絶対に上がりません。通知表も良くてせいぜい5から7止まりで、これ以上あがることはないのです。
文法を覚えたというのは、料理ができたということです。その料理を食べなくては自分の体の栄養にはならないのです。
「今日の授業はよく分かったなぁ」で終わっている人は、まだ英語を食べていないんです。
英語を食べるというのは、分かった英語を5回、l0回と声に出して読んで身につけるということなのです。
その作業をしないというのは、せっかく作った料理をゴミ箱に捨てているようなものです。それでは自分の血にも肉にもなりません。せっかくの栄養も、体に蓄積されないのです。蓄積するためには、よく理解できた英文を何度も音読していかないとダメなのです。
ところが、予習をした、授業もまじめに聞いた、ノート作りもバッチリ、さぁ英語の勉強はこれで終わり、とやっている人はいつまでたっても英語の力がつきません。
だから、このことが分かった人はぜひ、音読することを実行してください。下手でもかまいません。できれば、テープかCDを購入して、まずそれを聞き、そしてそれをまねるようにすれば
(人間には誰にでも、耳で聞いた音をまねて発声できる能力が必ず備わっています)、それがベストです。
とにかく、家で何回も(最低l0回)英文(教科書など)を読む。そうすれば絶対、英語の力がつきます。